「不登校、大半の責任は親」東近江市長の発言に思うこと
東近江市の小椋市長がフリースクールについて持論を展開
「僕は文科省がフリースクールの存在を認めてしまったということに、がく然としているんですよ。」
「無理して学校に行っている子に対してですね、『じゃあフリースクールがあるならそっちの方に僕も行きたい』という雪崩現象が起こるんじゃないか。」
「フリースクールって、よかれと思ってやることが、本当にこの国家の根幹を崩してしまうことになりかねないと私は危機感を持っているんです。」
滋賀県東近江市の小椋正清市長が会議でこのような発言をされていました。
会議後にも「不登校になる大半の責任は親にある」と発言していたといいます。
その後、フリースクールそのものを批判しているわけではなく、文部科学省が安易に認めることが無責任で問題視していると釈明しました。しかし、この市長の発言は大きな波紋を呼び、フリースクール関係者の中には困惑している方も見受けられます。
親の責任はお子さんに寄り添い、成長しやすい環境を整えることにある
私は世論上、不登校に理解のない方は多くいらっしゃって、市長のような意見が多いのも理解しています。
たしかに親の虐待やネグレクトが原因の不登校であれば、それは間違いなく親の責任であるとも言えるでしょう。ただそれはほんの一部でしかなく、大半の場合、不登校の原因の特定は難しく当事者にも分からないことが多いものです。
もしそこに発達障害が関わっているならなおさら、気付いてケアをしてあげない限り、原因どころか解決の方向性さえ見えてきません。
不登校や行き渋りを1つのSOSとして受け止め否定せず理解を示すことが親御様の役目ではないでしょうか。お子さんに寄り添いながら、その子が心身ともに成長しやすい環境を整えてあげることが重要です。
登校を強制すれば逆効果に
お子さんに寄り添うことも理解しようとすることもせず、ただの甘えや怠けと決め付け、登校を強制すれば逆効果になります。
お子さんを追い詰める原因に、さらに親の存在が加わることに…
そうなったら、たとえ目前の不登校が解決されたとしても、後に非行・自傷・他害・精神疾患につながる可能性が高いことは容易に想像できるでしょう。
不登校は親の責任ではなく、お子さんを受け止め否定せずに一緒に対策を考えるのが親御様の務めです。
不登校のお子さんにどう接していいか分からない、寄り添い方がわからない、とお悩みの方は、KIDS ROOMにご相談ください。
不登校のお子さんを抱える親御様の気持ちはよく理解できるので、きっと助けになれます。
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