
私の娘は不登校でした。
はじめまして、KIDS ROOM代表の黒川です。
冒頭に少し載せましたが、私の娘も不登校でした。。。
私の娘は朝起きるのが苦手で、小学校1~2年生の頃は無理やり起こし、食欲も湧いてないのに少しでもいいからと食べさせ、バタバタしながら学校に送り出すといった状況でした。
それが3年生になる頃から私に反抗し始め、暴力的になり、だんだんと体が大きくなるに連れて、私だけの力ではなんとかできる状態でもなくなり、とうとう不登校になりました。
まだ1人で留守番させるのは怖く、仕事を辞めて一緒に過ごしていましたが、義務教育を娘に受けさせなくてはいけないという使命感。
それを私自身ができていないことへの焦り、世間の目を気にする恐怖から、娘をせめてしまったり、怒鳴ってしまったり、反抗的な態度を取られた時には手を挙げそうになるのを必死に抑え、児童相談所にも電話をしてしまうほどでした。
担任の先生にも何度も自宅に来て頂きましたが、もちろん娘は会うことを拒否し、学校に行けないどころか、家から1歩も出ないという日々が続きました。
ついに私は学校の先生と連絡を取ることも辛くなり、学校からの着信が入るだけで心臓がバクバクするようになりました。
誰かに相談したとしても、具体的に何かが変わるわけでもなく、
逆に
「私は躾ができない親だ」
「ただの甘やかしだ」
と責められている気分になる一方で、自分自身も社会から孤立していくようになりました。
それはもういろんなことを試しました。
しかし、誰かに頼らずに試せば試すほど、日に日に私と娘の間には心の壁や不信感が生まれていき、本当に辛い毎日を過ごしていました。
不登校が始まってから半年後くらいに、なんとか外に連れ出し、心の病気も見てくれる小児科に連れていきました。
そこで初めて娘は『発達障害があるのではないか』と言われました。
たしかに小さい頃はピンクの服以外は嫌がって着なかったし、食の好き嫌いもハッキリしていました。
こだわりがあるといえばそれくらいで、そんなに周りと変わらないと思っていたので、とてもびっくりしましたが、同時に、付箋回収出来たような、すっきりした気持ちにもなりました。
病院の先生には、娘には娘の成長ペースがあるから、学校にこだわらず、イキイキ成長できる場所ややり方を探してみて下さいと言われました。
その言葉に、とてもほっとしたのを今でも覚えています。
すぐにネットでいろんなコミュニティやフリースクールを探しました。
コミュニティは私のメンタル的にもまだ大勢の中に入っていく勇気が出ず、手が出せませんでしたし、フリースクールは入会費や月謝があり万が一行けなかった時の事を考えると慎重にならざるをえませんでした。
そこで、友人から放課後等デイサービスというサービスを教えてもらいました。
利用できなかった場合は利用料金も発生しないし自分のペースで通えるからこのようなところなら試すのもありだと思ったことを今でも思い出します。
早速発達センターからガイドブックを貰い、午前中から利用できるところがないか調べました。
しかし、不登校を快く受け入れてくれるところはなく、どうしても学校終わりの子供達と同じ時間、同じ環境での利用となりますという状況で、娘の気持ちを考えるとあと一歩が踏み出せませんでした。
やはり、1度不登校を経験しているが故に、社会に娘を合わせていかなきゃいけないと思えば思うほど、よそ様に迷惑がかかるんじゃないかと余計な事ばかり考えてしまいました。
でもどうにかしてこの状況から抜け出したい。
娘のために最大限何ができるんだろう。
娘はどんな場所を望んでいるんだろう。
どうやったら私も娘も楽になれるんだろう。
どうやったら笑顔で過ごせるんだろう。
娘にはどんな大人になってほしいんだろう。
たくさん考えて悩み抜いた末に出た答えが、娘がイキイキしながら成長できる場所ややり方を作ることでした。
「嫌でも社会ではルールという枠に従う事が前提にあるし、家庭の中でもちゃんとした大人になってほしいという想いから、上から目線で注意をしてしまう」
「まずは娘にとっても私にとっても窮屈なものを最低限まで排除しながら成長できる場所を作りたい」
と思い、フリースクール型放課後等デイサービスKIDSROOM宇都宮を作ることにしました。
学校のように全てを周りに合わせなくても大丈夫。
自分のペースでたくさんの事を経験しながら学べる。
フリースクール型放課後等デイサービスKIDSROOM宇都宮はそんな、優しいおばぁちゃんのような目線で見守ってくれて、友達感覚で遊んでくれて、先輩みたいに世渡りのコツを教えてくれるような、じっくり1歩1歩成長できる場所です。
正直、学校にこだわらなくても、勉強が出来なくても、生活に必要な最低限の知識と思考能力、他者の気持ちを分かろうとする余裕さえあれば人生が豊かになっていくんじゃないかと私は思います。
もちろん勉強は大事です。
でも、「勉強だけが子どもの価値を決めることじゃない」って親御さんだって心の奥底で考えているはずだと私は確信しています。
この考えを持つことで、私にも娘にも心にゆとりができて、毎日笑顔で過ごせています。
お互いの事を尊重し、思いやれるようにもなりましたし、娘自身も外の世界や将来の事にも興味を持ち始めました。
もし今、昔の私と娘のように不登校で葛藤しているご家庭があったら、お子さんのためにも親御さんのためにも1日も早くSOSを発信してほしいですし、お気軽に私たちを頼って頂けたらと思います。
不登校撲滅ではなく、不登校で悩む家庭を、本気で撲滅していきたいと思っています。










