小学校・中学校ともに不登校児童の割合は増加している事実

文部科学省は2022年10月27日「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査(文部科学省のPDFへリンク)」の結果を公表した。2021年度における小中学生の不登校数は24万4940人。前年度から4万8813人(24.9%)の大幅増となった。

内訳をみると、小学生の不登校は8万1498人で前年度比1万8148人増、中学生の不登校は16万3442人で前年度比3万665人増、ともに過去最多。児童生徒1000人あたりの不登校数は小学校で13人、中学校で50人となり、小・中学校における不登校生徒数1000名に対して全国平均は25.7人、キッズルーム所在地の栃木県は28.5人で少々平均より高くなったようです。

不登校の要因に関するNHK調査と文科省調査の回答比較

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上記記事で一部紹介しているNHKと文科省の比較で表現するように、実態の乖離は大きくあるにせよ、小学生・中学生の不登校件数は軒並み上がっている事実は変わりません。

また関係性のあるなしは別として認知されるいじめ件数も軒並み上がっているようです。

学年別いじめ件数の比較表

文科省は不登校増加の背景として「児童生徒の休養の必要性を明示した教育機会確保法の趣旨の浸透」、「新型コロナウイルスによる生活環境の変化」、「コロナ禍のもと学校生活においてさまざまな制限があるなかで、登校する意欲がわきにくい状況」などが考えられると回答したようです。

時代背景の変化や、複雑に絡み合っている要因を一つ一つ掘り下げることは困難ですが、認知件数が増えていることを紛れもない事実と捉えております。キッズルームへの問い合わせやご相談も毎月増加傾向にあります。その答えはこれだ!といったお応えはできないことの方が多いですが、学校に代わる一つの居場所として検討の候補にキッズルームを加えていただければと考えております。