発達障害と小学校不登校の相関性

発達障害や不登校関連ワードで検索をしていると、小学生や中学生の発達障害「二次障害」として、不登校や引きこもりに…
といった記事やブログを沢山見かけます。本当に関係性があるのでしょうか?

不登校発達障害児の割合

出典:発達障害が疑われる不登校児童生徒の実態(福島大学付属図書館PDFへリンク)

福島県自体が全国平均値1.7%(文科省)より高い割合(9.8%)と高くなっておりますが、小学生の割合が高いことが目につきます。
お借りしたこちらのデータ元のアンケート自体は2007年12月となっているため、最新ではありませんが、近年のコロナ渦では確実に数字が上がっていることが想像できます。

また、2020年には義務教育の新学習指導要領が実施されており、キッズルームとしては今後の動向が気になるところです。
小学生の新学習指導要領では、三本立てで「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向き合う力・人間性等」となり、認知機能が低い、境界知能をはじめとする発達障害児には少々厳しい指標になっております。

新し学習指導要領の図解
小学校/新しい学習指導要領の図解

そもそも見る力や聞く力が弱いと想定できる子供たちに、「何を知っていて、何ができるか」や「思考力・判断力」とは真逆な指標にも感じます。

ご家族としても、普段共に生活をしていて「割と普通なんだけどな?」と思って接していても、
学校や周りからの指摘で発達障害を疑わざるを得ない状況になってしまった場合、納得するまで疑問が残ると思います。

知的障害であるわけでもなく、かつ周りとは違う、いわゆるグレーゾーンの子たちが、本来は特別な支援やケア・療育が必要にも関わらず、気付かれず通常級で進学しつづけた結果として不登校となり、苦しんでしまうことも少なからず想像できるパターンだと思います。
見る力、聞く力、理解する力、想像する力が弱ければ、通常級の授業にしっかりとついていくのは難しいんじゃないかと思うことも(もちろん違うこともありますが)ご相談案件ベースでいくつも見てきております。

点数の低いテスト結果や、低い評価を受けることが多く、劣等感の塊になってしまえば、次のステップで再度努力をし続けることは大人でも難しいと思います。
毎日上司から叱責され、全体ミーティングで予算未達報告をするのが毎回であれば、どんな大人でも出社自体を重く感じるはずです。
そんな子供たちに、「やればできる子なんだからもう一回頑張ってみな」と学校へ送り出しますか?

私たちキッズルームは、放課後等デイサービスでは珍しいフリースクール型として、特別な居場所づくりを心がけております。
周りから見ればどころか本人たちも遊んでいる感覚で、戦略建てたスローステップな階段を上ってもらう療育的サポートを見えない箇所で行っていたりもします。不登校になり、発達障害と診断され解決の思案に余る場合、ぜひキッズルームまでご相談いただければと思います。